いつまで初級や中級的な話をするんだ!と聞こえてきそうな今日この頃、
そろそろ1つくらいは判定に対しての上級的な話をしようと思います。
といっても、話す内容としては難解なものでもなく、とても分かりやすいものです。


上級編と題して、今回は小足対空に対してを、少し話してみたいと思います。


そもそも小足対空とは、小足(つまり低姿勢の技)でジャンプ攻撃に対し、
低姿勢でかわしつつジャンプ攻撃の着地硬直に小足をヒットさせることです。
ということは、普通であればジャンプ攻撃を仕掛けた側は、
その小足対空を潰すためにより下方向へ強いジャンプ攻撃を選択してしまいます。
この感覚は至って普通だと思いますし、私自身も数年前までは感覚的にそうしていました。
ところが判定を研究していくうちに、とある答えにたどり着いたのです。





小足対空に対してこそ、より横方向に長い技を使うべきだ





と。




当たり前だろ!と思われたらすみませんとしか言えませんが…。
しかし私自身はお恥ずかしながら数年前までは、
近くにいる相手にジャンプ攻撃を仕掛ける時は、基本的には下に強い技を使っていました。
なぜなら、「小足対空を取られまい!」といった理由や、
しゃがんでやりすごそうとしている相手に対してなど、動機や理由は単純なものです。
事実、下方向へ強い(長い)技を使った方がいい場合もあります。
小足部分を直接潰せるのなら、下方向へ強い技を使うべきです。
しかしそうでないのなら、また話は変わってくるのではないのか、と。




本題に入ります。
JB5
庵の小足対空に対し、京はノーマルor大ジャンプBであれば、
小足部分の食らい判定にヒットさせることができます。
本来、感覚的なものとしてみなさんもこれが普通だと思います。
至極当然ですし、2D格闘ゲームをやっていたのなら自然と身に付く感覚でしょう。




しかし京のJBは、小or中ジャンプから繰り出すJBは、
ノーマルor大ジャンプから繰り出すJBとは下方向への判定が微妙に異なります。
厳密にいうとKOF98では、ノーマル・大・垂直ジャンプと、
小・中・垂直小ジャンプとではキャラクターそのものの高度が違います。

京であれば、ノーマル・大・垂直ジャンプは最低空の高さが地上から34ドットですが、
小・中・垂直小ジャンプになると最低空の高さは地上から39ドットになります。
京を例にするとつまり、ジャンプの種類によってはジャンプ攻撃の判定が、
下方向に対して5ドットの差が生まれてしまいます。

多くのキャラクターの小足(と大足)は、食らい判定の高さが地上から31ドットなので、
京のノーマル・大ジャンプBはギリギリ引き付け最低空で出すと、
攻撃判定が地上から30ドット、つまり小足部分を潰すことができます。
しかし、小・中ジャンプからJBを繰り出すと5ドット高くなってしまうので35ドットになり、
31ドット群の小足・大足を直接潰すことができなくなってしまいます。

余談ですが、大門先生は小・中ジャンプの方がノーマル・大ジャンプより高度が低いので、
小・中ジャンプ攻撃の方が下方向へはより強くなります。
逃げJDでの中段を仕掛ける時の成否に関わってきますので注意が必要です。
このジャンプの高度の差は、キャラクターにより実にさまざまです。




話を戻し、本題を続けます。





前述したように、小ジャンプB(以下小JB)とすると…
JB6
このようにいくら引き付けてJBを出しても、小足の食らい判定に当てることができません。






なので、着地硬直に小足対空を取られてしまいます。
JB2
残念…。
そのまましゃがみAまで繋がり、弱葵花から起き攻めされてしまいます。





しかし、冒頭にも述べたように横方向に長い技を使うことで状況は一変します。





それがこの技。
JA
そう、JAです。
決して下方向へは強くはありませんが、JBよりも横方向には長いので、
庵の本体の食らい判定にJAをヒットさせているのです。





そのまま着地にしゃがみAが入り、
2A







無式まで繋がります。
musiki
JBとすると小足対空を取られ、起き攻めまで付いてきましたが、
たったJAとするだけで状況は一変し、こちらの思惑通りに小足対空を潰し、
大ダメージを奪うことができるのです。
使う技を変えるだけで、これほどまでに戦局は変わります。
一番横へ長いJDだと、下方向へは長くないので庵の本体にすら当てられません。
そして次にJCとすると、下方向へは足りてはいますが、
横方向への長さはJAの方が勝るので使う必要性が感じられません。
JAこそが小足対空を潰す技、まさに適材適所とでもいいましょうか。




他にも、
JC
クラークの大足は足部分が低く、庵のジャンプ攻撃に対して完全対空となりますが、





庵側が横方向に長い技、つまりJBとすることで、JB3
さきほどと同様に本体の食らい判定にヒットさせることができます。






そのまま着地に弱葵花を連続ヒットさせることができ、
jb4
ダメージはおろか、しゃがみダウンまで奪えてしまいます。





私自身も含め、対戦で見られるジャンプ攻撃の選択はどれも、
遠めの距離から跳び込む際には横方向に強い(長い)技を使うのに、
近めの距離では下方向に強いジャンプ攻撃を使っていることが多く見受けられます。
しかしその常識は常識ではなく、近めの距離だからこそ横方向に長い技を使う。
つねに今ある常識を疑い攻略していく、そんな感覚も身に付けていきたいなと私自身は思います。
そして今回のお題としては話は簡単で理解はしやすいことなのですが、
実際にここまで見据えて技を選択できているかは不明で、
私自身も実戦でやられたことがありませんので、今回は上級編の括りとしました。




必ず小足対空をしてくるとも限りませんので一概には言えませんが、
このような場面で京がJAを使っている光景が多く見られる日も来るのでしょうか。




国内でもまだまだKOF98の人気が根強い地域もあるそうです。
みなさんのやり込みでより進化し発展していくKOF98。
いやはやKOF98は、そして判定とは本当に奥が深いですね。
それではここまでで終えたいと思います、お読みいただきありがとうございました。